急いで洞川温泉の角甚(かどじん)へ
最近、少しづつ余裕も出てきたので旅行が趣味になりつつあります。それもこれもやっぱりバイクに乗り出したってのも大きいのですが、今回はグーグルの地図とにらめっこしながら奈良県吉野郡へ行こうと決めておりました。その中で1番の候補が洞川温泉でした。
— ああ、憧れのバイク旅を満喫してる~ 幸せ —
という事にはなっておらず、今はチェックインの時間なんてとうの昔に過ぎ去り、道も暗くなり、しかも雨がふってるさなか、2時間を越える道のりを必死のパッチ(関西弁)でバイクを走らせておるわけです。なんか遅れる(待たせてる)と思うと精神的にクルものがありますね。
道が結構険しい玉置神社から168号までの下り道は日の出ている間に降りれましたが、168号を北上し猿谷貯水池から53号線に入る辺りから暗くなり前が見難くなりました。
よし、ハイビーーーム!とあまり使うこともなかったハイビーム!大阪市内だとあんまり使いません、ハイビームにする事によってだいぶ前が見えるようにはなりましたが、しかしやっぱ怖いので超トロトロ運転(爆走のつもり)で走り、ちょうど天の川温泉センターあたりを抜ける時に電話がかかってきました。ヘルメットに装備してるSENAで電話をとると、案の定、旅館からの電話でした。
「本日ご予約でお間違いないでしょうか。」
「はい、今向かっております!(恐縮しながら)」
「何時頃おつきのご予定でしょうか?」
「あと15-20分で付くと思います。」
(思います)(思います)(思います)
「遅れてすみません」「いえいえ~」的な会話が続き
「それではお気をつけてお越しください。」との事で一安心。
ふぅ・・旅館は19時が夕食時間でしたので用意があったのだと思います。すんませーーん。と心の中で思いながら爆走します(夜間トロトロ運転で向かいます)。
国道309号に入り、すぐ県道21号に入ります。後もう少しです。しかしこの道はほとんど照明がない暗い道でして(けっこう整備された広い道なのですが)最後の左カーブあたりでゴリッと車体の下を擦ります。うああああー。
ここのIN側がすこし盛り上がっていたのかな? やはりローダウンしたツケが回ってきたのでしょうか、暗い道で前があまり見えなかったせいもあるのでしょうか、あたってしまいましたねー。皆さんもこの道をインベタで走る時は気をつけてください。
ようやくようやく角甚に着きます
こちらに着いてからは、散々遅れたにもかかわらず、「雨降ってますでしょう、バイクのほう屋根付きの所がありますので」と、車で先導してくれて、なんとシャッター付いた倉庫の中にバイクをとめさせて頂きました、ほんとありがたいです、有難うございます。
到着してすぐ御飯で、温泉入って、即寝(22時過ぎ)という、訳の分からない事をしてしまいました。
いや、ちょっとまって・・そりゃめちゃくちゃ美味しい豆腐食べて、お酒でめっちゃいい感じなった上で、温泉で疲れた体が芯から温まり、布団に行ったら爆速で眠気きて本能にまかせて寝る。これは超贅沢な使い方をしたって事かもしれないぞ。ふつう勿体無くていろいろ出来る限りの事するよね・・探検とか、テレビみたりとか。もっかいお風呂はいるとかさ。
「超」贅沢な事してしまいました。これぞ大人の旅です。(自分に言い聞かせる)
早起きして洞川温泉周辺を散策
早く寝たのでそのぶん超早起きしてしまいました(朝の6時に自動で目が覚めた)。外をみるとまだ薄ら明るい感じです、山の方は雲がかかっております。雨は上がっておりましたが地面は濡れたままという感じでした。
早起きしたんだから、まずはお風呂じゃい。朝から早速で温泉入ってきました。
洞川温泉は実はいわゆる温泉街と言われる所では無いようで、もともとは行者さんが熊野側から大峰山(女人禁制)に入り洞川側へ下山した時にひとまず休んだ場所だったようです。実は昔は遊郭だった場所になるようで、女人禁制区域で長々と修行した後だから、いろいろとあれだったのかもしれません。広義では禁欲も修行の中の1つでもあるらしいし魚心あれば水心。真理なのだ。
温泉自体はボーリングによる源泉(26度)になるのですがもちろん必要十分で(都市部にあるものや多くの温泉もそういう形が多い)温かいお湯に気持ちのいいリラックス出来れば最高。今朝は共同のお風呂へ、こちら行者の湯と銘打ったお風呂ですので、性欲爆発の気持ちを思いながら入ってみましたが性欲爆発せず、食欲が爆発してたまりません。お腹すいたー。すいたー。
お風呂の後はまちにまった朝ごはんです。
この右上の薄揚げが超絶美味しかった、それに昨日の夜も思ったのですが、豆腐がしゃれにならない位おいしい。旅館街の豆腐屋さんから仕入れてるみたいですが、そのうまさ格別。なんだろうこのおいしさ・・絹ではなく木綿系でうまいのなんの・・買って帰りたい。洞川温泉街で旅館に泊まるなら、お食事は豆腐がいっぱいのがお薦め。絶対にだ!。朝ごはんもめちゃ美味しかったので、白御飯のお代わりを何回もしてしまった。なぜこうも泊まりの朝の食事ってうまいんだろう。
お腹も膨れたのでチェックアウトの10時まで付近を散策する事にしました。
ちなみに、4/24-25日に訪れているのですが、旅館のかたに聞くと今年は凄く桜の開花が早いらしいです。とは言え、桜は全部散っておらずに満開の所が多々ありました。(実は桜をねらっての予約でした)散ってなくて良かったです。
この通り、桜いっぱいで良かったです。この辺りの季節は「下界(大阪)」に比べて一ヶ月程遅れてやってくるようです。そういえばネットで見たのですが、紅葉シーズンの紅葉まつりの時だとヘリコプターにのって遊覧できるみたいだ(ウズウズ)。
洞川にある天然の湧き水(名水百選)
散歩のもう一つの目当ては湧き水でした。この辺りの水は綺麗だと聞いていましたし、湧き水あるんじゃないかなーって思っていたのです。やっぱり洞川湧水群という形で、泉の森、神泉洞、ごろごろ水、と三箇所で湧き水があります。名水百選にも入る所になりますね。今回は洞川の旅館街から北に川を遡って「泉の森」に行きました。けっしてここだけ無料だったからではない(笑)。
ゴロゴロ水のほうは少し距離があり、バイクでいかないと行けないし(有料)、神泉洞は立ち入り禁止(鍾乳洞)だったからですね。それに泉の森は旅館街から歩いていける距離だったのもあります。北のほうに川を遡っていくのですがこの川の綺麗なこと綺麗なこと。
1キロも歩けばこちらに到着します。歩いていく道中も景色は綺麗ですし、いい感じでした。
比較的新しい看板が立っていました。
湧き水ポイントにはこの橋から神社内に入り、神社の裏手の奥のほうにあります。
いくら無料といってもアレですので、きちんと神社のほうにお賽銭をいれました。
橋から歩いてきますが、右側の景色は綺麗です、左側は・・うー、うーん、仕方ない、仕方ないんや、わかるんだけれど、ちょっと神秘的、幻想的という場所とは言いがたいか(森の泉オートキャンプ場で生活感あふれすぎてる(笑))
そのまま奥に進むと湧き水のポイントがあります。
凄く綺麗な湧き水です。よくあるホースみたいな所からチョロチョロと流れている所ではないです。
ここの奥をよー---く見ると。
お分かりになられるでしょうか、この川底の砂の下から湧いているんです。ちょうどリング状に水がもりあがっています。あらゆる箇所からモワッ、モワッって感じで噴き出しているのです。そんなお水をありがたく頂戴して飲みましたが、癖もなく美味しかったです。
湧き水マニアな方は多いようで北近畿~天然水(名水・湧水・清水)を求めてというサイトやMizumirokuというサイトでこちらの森の泉のレポートがありましたので、湧き水や飲み心地など知りたい方はご参考に。
洞川温泉の周りには他にも鍾乳洞とか吊橋もあるのですが、今回はこの後にみたらい渓谷に行きたかったので早々に旅館に事にしました。鍾乳洞ということで、ここらへんに洞窟がよくある川と言うことで洞窟のある川、洞の川(どうのかわ)洞川(どうかわ)がなまって?どろがわとなったようですよ。ほんまかい!と思いますがそういうのを読んだ気がする。私だけに信憑性無いかもですが。
さて、時計は10時! この後はみたらい渓谷に出発じゃい。
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